中小企業診断士の受験対策講座で知名度のある日本マンパワー。
今回はそんな日本マンパワーに通い見事合格された方に様々なお話を聞く記事です。
実際に受講された方のリアルな口コミ・評判が気になる方も多いかと思いますので、この記事が講座選びの参考になれば幸いです。
ちなみに今回の質問は以下の10個です。
- 日本マンパワーを選んだ理由は?
- 受講料は高い?安い?
- テキスト・教材の質は?
- 講師の質は?
- サポート体制は整ってる?
- 「2次試験に強い」は本当?
- 日本マンパワーの勉強法で良かった点は?
- その他、日本マンパワーの良かった点は?
- その他、日本マンパワーの悪かった点は?
- 日本マンパワーはどんな方におすすめできる?
では、早速見ていきましょう!
目次
まずはお招きした方の基本情報から
宜しくお願いします。
仕事で企画部署に異動したことから自身の知識のなさに気づき、経営関連の知識を身に着けたいと思ったことが受験のきっかけになりました。
とは言ってもその間何度か中断していた時期もあるので、トータルすると5年くらい勉強したと思います。
勉強期間はトータル5年くらいとのことですが、その間ずっと日本マンパワーに通われたんですか?
残りの期間は独学で学習を進めました。
総勉強時間としては大体どれくらいになりそうでしょうか?
毎日みっちり勉強するというよりは、ベースは朝と帰りの通勤電車の計1時間でテキストを読み込み問題を解くというもので、あとは実際に業務の中で出てきたことを中心に勉強してました。
例えばどのようなケースがありましたか?
企画といっても何でも屋のようなところもありましたので、逆に良かったと感じています。
ただ、すべての科目においてこの方法が通用することはなく、全く触れない科目も出てくるわけですよ。
そういった場合は無理やり自分の業務に当てはめて勉強してました(笑)
特に私が受け持っていた仕事だと、企業経営理論、財務管理、経済の3つはなかなか触れる機会がなかったので、このあたりは自主的に勉強することも多かったです。
その弱点はしっかり頭い入れておいた方がいいですね。
ちなみに、トータル勉強時間が800時間というと、1日1時間の勉強でも約2年半くらいで到達できる計算になりますが、それほど毎日勉強されていたわけでもないということでしょうか?
受かっても受からなくてもいいから、業務に生かしていこうという気持ちで長く取り組んでいましたので、継続できたのかもしれませんね。
ただ、業務に活かすための勉強も勉強時間として組み込むと、プラス200時間くらいはいくかもしれません。
では、次からは日本マンパワーについてもう少し詳しくお聞かせいただきたいと思います。
日本マンパワーを選んだ理由は?
中小企業診断士の講座というのは数多くあるわけですが、その中で日本マンパワーを選んだ理由というのは何でしょうか?
まず1つは日本マンパワーさんが中小企業診断士試験の老舗学校であったことです。
私が受験を志した当時は合格者のほとんどが日本マンパワーさんを受講しているといわれているぐらい老舗として有名でした。
そしてもう1つは会社が斡旋している通信講座に日本マンパワーさんの通信講座があったことです。
通常に申し込むより、少し会社の補助がありました。
いい講座であり、金額も割引があるということであれば、日本マンパワーさん以外に考えられませんでした。
他に検討された講座というのはなかったんでしょうか?
しかし、日本マンパワーは割引があるというのが大きく、TACさんとの受講料差が20万円弱になってしまうという点が決め手になりました。
やっぱりお金は大事なので(笑)
20万円ほど差があるということであれば、よっぽどの要素がないと選びづらいですね。
masaさんが日本マンパワーを選んだ理由
周りに日本マンパワーでの合格者が多く、更に会社から補助金が出たこと!
受講料は高い?安い?
会社からの補助が3万円ほどあったはずなので、通常の受講料としては7万円くらいじゃないかなと思います。
やっぱり会社からの補助があるとだいぶお得ですよね~。
資格学校名 | 受講形態 | 受講料(税込) |
スタディング | 通信 | 59,400円 |
診断士ゼミナール | 通信 | 59,780円 |
大原 | 通信 | 74,800円 |
フォーサイト | 通信 | 77,800円 |
日本マンパワー | 通信 | 79,200円 |
クレアール | 通信 | 200,000円 |
LEC | 通信/通学 | 264,000円 |
TAC | 通信/通学 | 295,000円 |
※上記は通常料金なので、キャンペーン期間中はもっと安くなる講座もあります。
他にも安い講座はありますが、コスパで見れば悪くない金額だと思います!
【masaさんの見解】日本マンパワーの受講料について
会社からの補助もあって4万円とかなり安い!補助がなくても7万円台なのでコスパは良い!
テキスト・教材の質は?
実は私が学生時代に父親が日本マンパワーさんの通学講座に通っており、経営関連の授業を大学で取っていたため、参考に父親のテキストを見せてもらったことがあります。
大学の授業、テストにも十分通用するコンテンツで大学の小難しい教科書の内容がすっと頭に入る書き方で書かれていて、衝撃を受けたのを覚えています。
そして私自身が受講した時もそのわかりやすさは変わりませんでした。
きっちりと根本的な部分から内容が書かれているので、単に問題を解くだけの内容ではなく、理解を深める必要のある診断士試験にはいい内容だったと思います。
特に2次試験は一次試験の知識を活用しますが、この根本の理解の有無で大きく変わると思います。
ちなみに、使用された教材は日本マンパワーで支給されたものだけだったのでしょうか?
ただ、市販テキスト・問題集においても、やはり日本マンパワーさんのテキストをよく利用しましたね。
個人的な感想ですが、財務会計はロジックで解く財務会計問題集は非常に有用でした。
ロジックで解く中小企業診断士試験財務・会計問題集
日本マンパワー
財務会計の知識がほぼなかった私でも、間違えた箇所がどうして間違えたのか等、分析することも容易でした。
あと、図解が多かったのも助かりました。
やっぱり資格学校としての大手というだけあって、質・量ともに文句なしでした。
あと、これはテキストや問題集とは少し異なりますが、月刊誌の企業診断も不定期でしたがよく買いました。
後ろのほうに二次試験対策の問題や一次試験関連の知識などもあったり、実際に診断士になられた方が執筆されているのを見て、モチベートしていました。
私の周りで日本マンパワーを受講していた方も、ほとんどがTACさんの教材も並行して勉強している人が多かったですね。
やはり大手の学校が出版しているものということで安心感もありました。
【masaさんの見解】日本マンパワーのテキスト・教材について
理解を深められるテキストで、二次試験にもすぐ活かせて効率的!
講師の質は?
ただ、あまり質問等はしませんでしたので、直接的な講師の質に対する感想は普通だったといったところでしょうか。
質問に対しての回答についてはわかりにくいこともなく、理解できました。
では逆にこれといって不満もなかったということですね。
講師の方に関して不満を持った記憶は特にないです。
あと、これはテキストの評価にあたることかもしれませんが、日本マンパワーさんの市販のテキストでは有名講師が執筆したものが多く、どれもわかりやすく、 深い理解を促すもので、当時いい先生がそろっているんだろうなあという感想を持っていました。
実際にYoutube等でアップされている日本マンパワーさんの講師の方々の授業はテキストのみの通信講座で行っていた私の勉強をかなり助けていただきました。
直接の接点はあまりなくても、そういった間接的な部分で講師の質の良さを感じられたんですね。
【masaさんの見解】日本マンパワーの講師について
直接の接点はあまりなかったが、質の高さはテキストや動画を通じて伝わった。
サポート体制は整ってる?
具体的なサポート体制は質問カードによる質問や情報誌が送られてきましたね。
質問カードは特に可もなく不可もなくで、情報誌のほうは、一人で勉強している身とすればかなり助けられました。
最新情報などがサポートされ、また勉強方法に対するアドバイスなど、勉強を助けていただいたと感じてます。
現在の通信講座では受講生サポートが充実しているところも結構あると聞きますし、そういった学校と比べるとやや劣ると思います。
更に私の場合、会社斡旋のテキストのみの通信講座でしたので、 通常で申し込むよりもサポートは少なかったと思います。
講座のみでは理解しにくい部分もあり、ピンポイント講座などがあれば、より深く理解できるのになぁという感想は持っていました。
【masaさんの見解】日本マンパワーのサポート体制について
質問カードと情報誌が送られてくるぐらいでほぼ独学。あまり期待しない方がいい!
「2次試験に強い」は本当?
ただ、2次試験対策の講座が良いというよりも、1次試験対策の時点で2次試験にも応用できるように講座が組まれていたため、講座全体通して診断士試験に有用というイメージの方が強いですね。
よく1次試験は1次試験、2次試験は2次試験というかたちで独立した学習方法を取るところがありますが、実際学習する中身はリンクして覚えた方が効率が良い部分もありますからね。
おっしゃるように、1次試験の知識が単純にキーワードをおさえるだけだったり、選択肢から正解を導くための知識を身につけるだけの対策であれば、2次試験は太刀打ちは難しいと思います。
「なぜ」をきっちりと理解しているからこそ、その知識を活用することができます。
日本マンパワーさんのテキストは理解を深めるコンテンツとしては最適で、単純に答えが書かれているだけでなく、「なぜ」というところまで踏み込んで解説してくれているので、これが2次試験対策を楽に進められた要因だと思っています。
【masaさんの見解】日本マンパワーの「2次試験に強い」は本当?
日本マンパワーは2次試験に強い!1次試験対策の時点で2次試験も見据えた勉強方法で効率が良い!
日本マンパワーの勉強法で良かった点は?
一見受験合格を目標にした場合、遠回りにも見えますが、2次試験まで受験すると必ず重要であることがわかると思います。
その市販テキストを見ましたが、暗記するために暗記しやすいようにテキストがまとめられていましたが、これはこと診断士試験においてはマイナスに働く部分も多いと思います。
例えば、キーワードが1次試験で混同しやすい他の語句と整理されていたりとかです。
当然、こういったことも追い込み時には必要ですが、勉強当初の段階や2次試験対策を踏まえた場合、もう少し根本的な理解がないと意味がありません。
日本マンパワーさんのテキストのように、暗記のためのテキストというよりも「知識を根本から理解するためのテキスト」である方が良いと思いますね。
それほど素晴らしいテキストであるという点は、受講検討中の方には知っておいていただきたいですね。
【masaさんの見解】日本マンパワーの勉強法で良かった点
知識を根本から理解するためのテキストを用いているため、2次試験対策にもすんなり入れる点!
その他、日本マンパワーの良かった点は?
おっしゃるように認定機関になっていることからも、良質な講座であることは疑いようがありませんね。
伝統ある資格学校ですから、「心から信頼できる」という点は良かったと思います。
【masaさんの見解】日本マンパワーで良かった点
認定機関にもなっている伝統ある資格学校なので、心から信頼できる点!
その他、日本マンパワーの悪かった点は?
テキストで深い知識、根本的な理解を促していきますが、問題演習でアウトプットしないとなかなか血となり肉となっていきません。
通学講座だと演習問題でアウトプットの機会を多めに取ってくれますが、通信講座はあくまでもインプットがメインになりがちですよね。
よって私自身は市販問題集を並行して解いていました。
テキストで学び、市販問題集でアウトプットし、つまずいたところをまたテキストで確認するというサイクルです。
これで上手く勉強を進められましたので、通信講座受講生の方でアウトプット教材が少ないと悩まれている方は、参考にしていただければと思いますね。
【masaさんの見解】日本マンパワーで悪かった点
問題演習(アウトプット)が少ない点
日本マンパワーはどんな方におすすめできる?
実際私もそうでしたので。
上記でも何度か申し上げましたが、日本マンパワーさんのテキストは1次試験対策のうちから2次試験対策に向けた知識を得ることができます。
経営関連知識があまりない方や初学者の方は、時間効率良く学習していかないと、必ず最後は勉強時間が足りなくなってしまうと思いますので。
そこは講座の中に重要語句集などがありますのでそれを活用して暗記しながら、テキストで深い理解を培っていくのが重要かと思います。
最初は聞いたことがない文言がバンバン出てくるので、かなり心が折れそうになりました。
当初はいろんなワードで混乱されると思いますが、最初からの学習になるとまず慣れるところから始める必要があります。
また、自身のワードに対する理解の低さにきっちりと根本的に理解していく学習が非効率に思える場合もあるかと思います。
しかし、絶対に急がば回れです。1次試験は言っても浅い知識が問われますので本当の勝負は2次試験です。
この時に深く理解しようとしても8月の試験終了から10月まではあまりに時間が少なく、ゆっくりでもいいから深く理解していくようにしていただきたいと思います。
それには日本マンパワーさんのテキストは適していると思います。
【masaさんの見解】日本マンパワーがおすすめできる方
経営関連知識があまりない方や初学者の方におすすめ!
まとめ【日本マンパワーがおすすめできない方の特徴もアリ】
ここまでの内容を踏まえ、masaさんの意見と私の個人的見解から日本マンパワーがおすすめできる方とできない方を挙げてみました。
まずは日本マンパワーがおすすめできる方です。
日本マンパワーがおすすめできる方
- できるだけ安い講座を探している方
- 1次試験対策の時点で2次試験対策も見据えたい方
- 「認定機関」という安心感のあるところで学びたい方
受講料が比較的安いという点においては、できるだけ安い講座を探している方にはおすすめできます。
masaさんの場合は会社からの補助金があったので4万円ほどという破格の受講料だったようですが、通常の受講料でも約75,000円と非常に安い部類に当てはまります。
また、使用テキストがかなり根本的な理解を促すような内容になっているため、1次試験対策の時点で2次試験対策も見据えて勉強したいという方にも向いているでしょう。
あと、「認定機関である」という安心感あるところで学びたい方にもおすすめできます。
では逆に日本マンパワーがおすすめできない方を見てみましょう。
日本マンパワーがおすすめできない方
- サポート体制がほぼない点が不安な方
- アウトプット教材の充実を求める方
これは通信講座であるだけに仕方ない面はあるかもしれませんが、サポート体制がほぼない点と、アウトプット教材が少ない点は注意しておきたいところ。
ですので、初学者の方である程度受講生サポートも欲しいという方や、とにかく手を動かしてアウトプット学習をしたいという方にはおすすめできません。
で、日本マンパワーがあまりおすすめできないという方についてはスタディングがおすすめです。
スタディングも通信専門の講座ではありますが、日本マンパワーと違いサポート体制もそれなりに揃っています。
特に大きいのが以下の2つですね。
- 質問サポート
- AI添削
ともに選ぶコースによって回数制限はありますが、非常に有用なサポートになります。
特にAI添削は2次試験対策としてありがたいサポートで、通常の添削だと回答までに時間を要しますが、AI添削ではすぐにフィードバックを受けることができるので、学習を止めることなく効率的に進めることが可能です。
アウトプット教材についても過去問集が1次7年・2次10年分ありますので、アウトプットをこなすには十分な量です。
診断士試験ではよく「過去問5年分はやれ!」と言われますが、「5年分やればいいのか」と思っているライバルたちよりも多くの問題に触れることができるわけです。
受講料も業界最安の4万円台~と破格ですし、2023年度試験の合格実績も、1次試験510名、2次試験247名と申し分ありません。
これだけコスパの良い通信講座はなかなかないと思いますので、気になる方はぜひ公式ページや当サイトのレビュー記事で詳細をチェックしてみて下さい!
スタディングの解説記事をチェック!
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【中小企業診断士通信講座】スタディングの評判・口コミは?講座内容を徹底解説します!
スタディングの中小企業診断士通信講座は完全ペーパーレスを実現した通信講座で、マルチデバイス対応でいつでもどこでも学習できるのが大きな特徴です。 また、スタディングは受講料が破壊的に安いのも魅力で、本当 ...
最後にmasaさんから受験生にメッセージ
今回の記事は、実際に日本マンパワーの中小企業診断士通信講座を受講されたmasaさんをお招きし、日本マンパワーのリアルな口コミ・評判をお届けしましたがいかがでしたでしょうか?
最後にmasaさんに、これから中小企業診断士試験に挑まれる方にメッセージをいただきたいと思います。
この資格を仕事以外で取られる方は、先入観かもしれませんが非常に勉強が好きで、熱心な方が多いです。
中小企業診断士協会も各都道府県にあり、中では各種研究会などが行われています。
また、2次試験後に受ける実務補修はたった2週間の期間で、実際にメンバーに合うのは5日間の研修ですが、実際に企業に伺いその診断をするため、2週間毎日のように深夜までやり取りをしたりしますので、終わった時には異様な連帯感が生まれています。
私も今もなお連絡を取り合って、なんかしようかと話し合う診断士の友人がいます。
また、診断士のつながりから独立された方の話を聞いたりするのも刺激的です。
そして取るまでに勉強する内容も全く無駄になりません。大学受験のほうがある意味無駄な勉強があったのではと思います。
ぜひとも仲間入りを果たしてください。あきらめなければ必ず合格できます。私も長い時間をかけて受かったのですから。
\認定機関で安心!/