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お役立ち情報&雑記

独学中小企業診断士合格者が明かすその具体的な勉強方法とは!?

中小企業診断士受験生の皆さんの大多数が資格予備校に通学したり、通信教育を活用して学習を進めるかと思います。

しかし、私の勉強の進め方は書店で購入したテキストや問題集、試験対策用のブログを活用した独学というスタイルでした。

自分で言うのもなんですが、なかなか珍しい類の合格者だと思います(笑)

この記事では、令和元年度試験にて独学一発合格を果たした筆者(TaTTa)が、その勉強方法や試験に対する心構え、勉強に費やした時間、勉強を進めていく中で感じていたことなどを赤裸々に語ります。

本記事を通じて、独学で試験に取り組まれている方はもちろん、受験生の皆さんが有益なヒントを得ていただけたら嬉しく思います。

少々長めの記事ですが、最後まで是非お付き合いください。

独学のメリット、デメリットとは?私が独学を決めた理由

そもそも、独学におけるメリットとデメリットにはどのようなものが考えられるでしょうか。

思いつくメリット、デメリットをまとめてみました。

独学のメリット

  • 金銭面でのコストが低い
  • 自分のペースで学習が進められる

独学のデメリット

  • 自分で調べることが多くなり効率が悪い
  • ライバルである他の受験生の状況が把握できない
  • 自由度が高い反面さぼりがちになる恐れがある
大体このあたりが独学のメリット、デメリットとして挙げられるかと思います。

筆者が中小企業診断士試験を独学で進めようと決めた理由は、上述のメリットに魅力を感じたことはもちろん、デメリットについて通学組との間に実質的な差がほとんどないと感じられたからです。

また、仮に差が生じていたとしても、自身の努力で克服できると考えました。

例えば、「自分で調べることが多くなり効率が悪い」については、講義に集中できなければ効率が悪いことに変わりないわけで、そもそも自分が長時間に亘る講義に集中できるイメージが全く持てませんでした。

経験上、長時間に及ぶ会議を思い出すと尚更そう思いました。

自分のペースで調べながら学習を進めた方が効率面では劣るかもしれませんが、高い集中力は保てると考えたのです。

次に、「ライバルである他の受験生の状況が把握できない」については、試験とはビジネスの世界とは違って合格・不合格いずれかの結果が自分だけにもたらされるものであり、他人は一切関係ないと考えました。

他人のレベルを分析するより、自分のレベルアップに注力すべきであることは明白ですよね。

最後に「自由度が高い反面さぼりがちになる恐れがある」という点は、確かにそういった側面もあるかとは思いますが、つまるところ自分の問題です。

中小企業診断士の資格取得に必要な勉強時間は1,000~1,200時間と膨大ですから、さぼりがちな態度で試験に挑戦したところで合格できるわけがないと考えました。

どんな勉強方法を採用するにせよ自身最大の努力が不可欠であり、そこに勉強方法による差異はないと考えたのです。

そんな発想から、勉強方法については比較的すんなりと独学を採用しました。

フェーズ1“前提知識が無い科目に苦しむ日々”

翌年の8月初旬に実施される第1次試験に向け、勉強を開始したのはちょうど1年前の8月でした。

使用するテキスト類については、ネット書店の売上ランキング上位に並んでいたことを理由に、某大手資格予備校のテキスト、問題集、5年分の過去問題集としました。

ほとんどの方がご存知だと思いますが、1次試験で出題される科目は以下の7科目です。

中小企業診断士1次試験7科目

  • 経済学・経済政策
  • 財務・会計
  • 企業経営理論
  • 運営管理(オペレーション・マネジメント)
  • 経営法務
  • 経営情報システム
  • 中小企業経営・中小企業政策
まずは重要科目である「企業経営理論」「運営管理(オペレーション・マネジメント)」「財務・会計」についてテキストを読んでから問題集に取りかかるという流れで進めました。

テキストを4日かけて読み、問題集を10日かけて解く、みたいな流れです。

しかし、この方法はすぐに失敗であることに気付きました。

というのも、問題集を解く頃にはテキストで読んだはずの内容が頭から抜け落ちているのです。

前提となる知識が具わっていないため、一度読んだ位では問題が解けるレベルに到達しないのです。

そこで、テキストから離れて問題演習に重点を置くようにしました。

前提知識が無くともとにかく問題を解きまくり、解説を読んで理解を促すというスタイルです。

このスタイルに切り替えたことで、アウトプットに特化したインプットが身に付いていくのを実感しました。

診断士試験の頻出問題を解く方法が身に付いていったのです。

各科目とも問題集は7回転ほど行いました。

また、その問題の正誤状況がわかるように、問題のページ上部に〇×を記載しました。

ぐるぐる同じ問題を解くため、だいたいの問題は3周目あたりから〇ばかりとなりますが、そんな中でも間違う問題が出てきます。

4周目以降に×が付いた問題についてはテキストの該当ページに付箋を付け、そこだけを確認しました。

そんな作業が年内いっぱい続きました。この時の勉強時間は平日2~3時間、休日8~10時間といったところでしょうか。

勉強しない日は多い月でも3日位という感じで、仕事以外はほぼ勉強でした。

新たな知識が身に付いていくのが面白いと感じ、とにかく熱中していたように思います。

フェーズ2“過去問に悶絶(笑)”

年明けあたりから過去問に取り掛かりましたが、問題集はほぼ100%マスターしたつもりでしたので、割と余裕を持ちながら臨んだように思います。

ですが、全く解けないんです、これが(笑)

というのも、問題集に掲載された設問は問われる内容のエッセンスをシンプルに抽出して作成されているため、素直な知識があれば解ける問題ばかりでした。

ところが、過去問レベルの問題はそんなに素直じゃありません。

設問も随分と長文ですし、しかも解説中でこの解答には疑義がある旨の注釈が付された問題まである始末です。

素直な筆者はここで心が折れかけました。

基本的な勉強方法は過去問を何回も周すという方針に変わりありませんでしたが、問題集でほぼ100%の正答率だったものが過去問1周目では40%に到達しているか微妙なレベルだったと記憶しています。

本番なら合格はおろか足切りです。悶絶しました。

ここまで5ヵ月かけて積み上げてきたものがあっけなく崩れる感覚を覚え、途方にも暮れました。

平成最後の1月はそんな最悪な月だったと記憶しています。

フェーズ3“ロードマップの確立”

問題集を中心としたアウトプット重視型の勉強法で軌道に乗りつつも、過去問で呆気なく撃沈した筆者ですが、ここまでの過程で勉強の習慣は確実に身に付いていました。

ですので、撃沈しても勉強のペースに変化はありませんでした。

今になって思うと、最初に簡単な問題集で自信を養い、勉強習慣を身に着けたことが功を奏したように思います。

そういうわけで愚直に過去問を周回しました。

過去問についても演習の都度、〇×を付けながら10周以上はしましたね。

というのも、独学の筆者にはこれしかやれることが無かったからです。

また、その頃には試験本番までのロードマップが頭の中で完成してもいました。

最終のゴールは試験本番で全科目60%以上得点することです。

そのために必要なことは何かを考え抜いた結果が、「試験前日までに過去問5年分を100%理解しているレベルに到達する!」です。

直近5年分の過去問について100%理解できていれば、本番の試験で60%は取れるだろうと踏んだのです。

少なくとも40%を下回ることにはならないと考えました。

また、過去問が全然身に付かなかったことで、自分の戦略に少し自信が持てました。

こんなに難しい過去問を100%理解した上で試験本番を迎えられる人間はそんなに多くはない、これをこなせば上位20%に入る確率は相当高いと考えたからです。

そんな考えを信じ抜いて過去問を何周もしている内、6月頃には正答率が100%近くになりました。

勉強時間は平日2~3時間、休日8~10時間をキープしていましたが、月5日ほどは勉強しない日を設けて、試験直前にピークを迎えられるようにコントロールしていました。

同じ問題をぐるぐる周回しているにも関わらず、100%になることは最後までありませんでしたが、理想の形に仕上がったという実感を得ていたことは覚えています。

以上が、筆者が行った1次試験対策の全容です。

模擬試験も受けていませんし、勉強の90%以上は問題演習(とりわけ直近5年分の過去問演習)に費やされました。

そのため、問題集と過去問題集はボロボロになりましたが、テキストは新品同様の状態のまま試験を迎えました。

結果、1次試験においては計画どおり全科目60%以上を得点することができ、2次試験にコマを進めることになりました。

自身の経験を通じていえることは、1次試験攻略の肝は皆が解ける問題を確実に解くことに尽きます。

マニアックな問題や初見問題への対応は基本的には不要です。

基本的な頻出問題にターゲットを絞り、確実に得点を重ね続けることで合格の道が拓ける試験であることを意識して学習を進めるべきだと思います。

フェーズ4“2次記述試験という名の迷路”

1次試験の翌日には中小企業診断協会のHP上で解答が公表されますので、そこで合格を確信した筆者は診断士試験の本丸、2次記述式試験の勉強を開始することにしました。

実はこのスケジュール感が大失敗であることに気付かされるとは知る由もなく…。

何が失敗だったのか。

結論からいうと、もっと早くに2次試験の勉強を開始するべきでした。

1次試験の学習で培った知識が必要なのは間違いないのですが、2次試験の概要や出題形式、全体の雰囲気については1次試験を通過する前にスキマ時間を使って確認することが十分に可能でした。

1次試験から2次試験までは2ヶ月少々しかありません。

筆者の失敗を糧とし、これから受験される方については余裕を持った2次試験対策を行って頂きたいと思います。

そんなわけで2ヶ月少々の期間しか残されていない筆者ですが、まず何から着手したかというと過去問演習でした。

使用したのは1次試験のテキスト類と同じく某大手資格予備校の2次試験過去問題集です。

最初の躓きは、所定の文字数を書ききれないということです。

2次試験は記述式問題となっており、問われることに150~250字程度で回答する形式になりますが、所定文字数の7割程度しか埋めることができずに回答が終わってしまうのです。

今だからわかるのですが、当時の筆者は1次試験の学習を通じて知識を十分に具えている一方、2次試験用のボキャブラリーが不足していたために、合格レベルの答案が作成できない状態にあったのです。

また、記述式試験であるために自己採点の方法が全くわからないという問題も抱えていました。

問題集の解説を読んでも、納得できる部分もあれば、どう考えてもこじつけの論理展開と思われる部分もあり、実に多彩でバリエーションに富んだ解法をどうやって自分のものにしていくのかと悩む日々が続きました。

このままでは埒があかないと考えた筆者は、自分が納得する解答や解法プロセスが掲載された過去問題集を探すことにしました。

解答欄を参照して問題集を取捨選択していったのです。

というと、大袈裟に聞こえますが、独学者にとって問題集の選択肢は多くありません。

そんなわけで幸運にも、納得できる問題集はすんなりと決まりました。

それは、ふぞろいな合格答案シリーズです。

これは合格者、不合格者の再現答案と点数を収集し、その結果から特定のキーワードが加点されているという仮説に立ち、各キーワードの点数の合計で採点を行っています。

これを見つけたとき、直感的に「これしかない!」と思いました。

というのも、これまで使用していた問題集の解説を読んでいても、読書感想文に自己採点をするような感覚しか持てなかったのですが、ふぞろいシリーズの考え方をベースにすると客観的な自己採点が可能となるからです。

このふぞろいシリーズには過去10年分の過去問が収録されたバージョンがありましたので、この10年分の過去問題集を2次試験学習のメインパートナーにすることを決めました。

そんなわけで、使用するツールは決まりました。

が、それだけで点数が伸びるわけもなく、1次試験の勉強時と同様に愚直な問題演習の繰り返しをひたすら行いました。

思い返すと、毎日時間に追われている感覚でした。

勉強時間は平日3~5時間、休日は10~12時間、勉強漬けの日々に更に拍車がかかった2ヵ月でした。

勉強を休んだ日は1日もありませんでした。

フェーズ5“開眼”

時間に追われながら勉強を続けましたが、成長している実感はなかなか得られませんでした。

なぜかと言うと、拾うべき重要なキーワードがなかなか拾えないのです。

しかし、以前使用していた過去問題集と違い、自分の解答構成に不足しているものを可視化できるようになっていました。

1次試験の勉強を通じて、最初はできなくて当然、でも必ずできるようになる、という実感が身に染みていましたので、毎日ひたすらに過去問の演習を続けました。

2次試験まで2週間を切ったあたりでしょうか。

急に1次試験知識と2次試験での回答アプローチが連携するような感覚が生まれました。

それまでの解答構成に不足していたプラスアルファを自分の知識の中からひねり出せるようになってきたのです。

その結果、解答の規定文字数に届かない状態だったものが、急に文字数が足りないという状態に変わりました。

それまでは文字数を稼ぐため冗長的で点数にならないキーワードを埋め込んでいたのに、点数が稼げるキーワードをより効率的に盛り込むために文章の添削に苦心するように変わりました。

まさに“開眼”というキーワードがぴったり当てはまる状況であったと思います。

診断士試験最大の山場である2次筆記試験を直前に控えていましたので、開眼後であっても勉強時間は平日3~5時間、休日は10~12時間をキープしていました。

また、お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、2次試験の勉強も過去問オンリーです。模試も一切やっていません。

もう1年以上に亘って勉強漬けの日々を継続していましたので、早く終わってほしいという感覚は無く、むしろ終わってしまうことに一抹の寂しさを感じていたように思います。

また、勉強が苦しいとか面倒くさいという感覚もなく、今思い返すとあれは本当に自分だったのかと思ったりもします(笑)

そんな状態で迎えた2次試験当日。

最大限注力したのがタイムマネジメントです。

もう自分ができる最大限の努力はしてきました。

わかっていた、できたはずなのに、時間切れで失点したという事態だけは避けようと考え、とにかくタイムマネジメントだけを考えて、長い一日を乗り切りました。

試験が終わったとき、正解か不正解かはよくわからないけど時間内に全て解き切れたことに安堵したことを憶えています。

さいごに

すべて解き切った安堵感に包まれた日から1ヵ月半後、最大の山場である2次筆記試験の合格通知が届きました。

本記事では2次試験終了までの筆者の経験について記憶を頼りに綴ってみました。

筆者の学習スタイルを一言で表すと過去問アウトプット重視型とでも申しましょうか。

総学習時間およそ1,300時間のほぼ全ては問題演習に費やされました。

また、やるべきことを明確に絞り、そこに全力で取り組んだことが勝因であったように思います。

受験生それぞれに適した勉強方法があるとは思いますが、現状の進め方でなかなか結果が出ていない方、この記事内容に共感された方は是非この方法をお試し頂き、合格を勝ち取っていただけたらと思います。

頑張ってください!

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  • この記事を書いた人

TaTTa

令和元年度中小企業診断士試験合格者。合格率4%台といわれる診断士試験を完全独学で一発合格しました。このサイトでは、私なりの診断士試験攻略方法を全力でご紹介いたします!真剣に取り組まれている皆さんが、無事に合格できるようにバックアップいたします!

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