中小企業診断士の通信講座を選ぶ際、使用されるテキストについて事前に確認しておくべきです。
なぜかと言うまでもないと思いますが、そのテキストを使って診断士試験の合格を目指すわけですから、自分に合っていないスタイルのテキストでは勉強のモチベーションも上がりませんし、合格に向けて遠回りしてしまうことになりかねません。
この記事では、中小企業診断士の通信講座を選ぶ際にテキストで確認しておくべきポイントを7つご紹介しております。
ぜひ、講座選びの際の参考にしていただければと思います。
目次
「カラー」か「モノクロ」か
まず最初に確認しておくべきポイントは、「カラーテキスト」か「モノクロテキスト」かという点です。
これは好みによる部分が大きいと思いますが、基本的にはカラーテキストの方が読みやすいという人の方が多いのではないでしょうか?
ただ、カラーテキストと一口に言っても色々なテキストがあり、中には色味を使いすぎてどこが大事か全く分からないというようなテキストもあります。
そんなことになっては本末転倒ですし、事前に配色の具合をご自身の目で確認しておくことをオススメします。
学校の教科書のようにモノクロテキストで、自分で線を引くなりして学習していくスタイルの方が合っていると思われる方はもちろんモノクロの方が良いです。
なお、「フルカラー」、「モノクロ」の他に「2色刷り」という配色パターンのテキストも結構あり、これはこれでなかなか見やすいので一度見ておかれるといいかと思います。
図表やイラストの量は適切か
図表やイラストの量も重要なチェックポイントのひとつです。
「文字ばかりのテキストが一番勉強しやすい!」という方はかなり少ないのではないでしょうか。
適度に図表やイラストが使われていると視覚からも内容を把握しやすいですし、その図表などに応じて講義教材で解説も進めてくれるので、間違いなくあった方が良いです。
特に中小企業診断士試験は1次試験だけで7つの科目を勉強しなくてはならないため、得意な科目もあれば苦手な科目も当然出てくるでしょう。
各科目においても合格の最低ライン(40%以上)が決まっているので苦手だからといって捨てることはできないですし、そういった苦手科目を克服する点において、図表などがあれば理解も進みやすいです。
イラストは好みによりけりですが、最低でも図表が入っているテキストを選ぶのがベターだと思います。
意外と重要な余白の多さ
こんなところまでチェックしてる方はあまりいないとは思いますが、意外と重要なのが「余白の多さ」です。
余白と言っても色々なとらえ方があるのですが、まず行間の余白について3つのパターンをご用意しました。
どれが一番見やすいでしょうか?
行間パターン1
行間パターン2
行間パターン3
まぁこれはかなり極端な例ですが、間違いなく"パターン2"が一番見やすいですよね。
行間は空きすぎていても詰まりすぎていても見にくく感じますし、適度に間が空いていれば補足情報を書き足す事もできるので、今回挙げた例では"パターン2"くらいの行間のものを選ぶのが一番かと思います。
あと、行間の他にも各ページの余白部分がないと非常に見にくく感じてしまいます。
図表をふんだんに使っているテキストは評価できますが、あまりにもギチギチに詰まっていると逆に見にくいですし、補足情報を書き足す事もできません。
それだけのためにサブノートを作成するのも馬鹿げた話ですからね(笑)
気にしている方はそこまでいないかもしれませんが、余白にも一度目を向けてみて下さい。
フォントは見やすいか
これも上記の余白同様、そこまで気にしている方は少ないと思いますが、どんなフォントを使っているのかというのも重要です。
自分に合わないフォントを使っているテキストだと、そもそもテキストを読むことすら嫌になってしまいます。
フォントパターンも3つ用意してみました。どれが一番見やすいでしょうか?
フォントパターン1
HG行書体:中小企業診断士の通信講座選びでテキストの確認は超大事!!
フォントパターン2
ゴシック体:中小企業診断士の通信講座選びでテキストの確認は超大事!!
フォントパターン3
SimSun:中小企業診断士の通信講座選びでテキストの確認は超大事!!
私たちが普段よく目にするフォントは圧倒的にゴシック体が多いので、"パターン2"が一番見やすく感じた方が多かったのではないでしょうか。
恐らく私がパターン1の"HG行書体"のテキストで勉強を始めたら、1ページも持ちません(笑)
まぁ大体のテキストがゴシック体を使用しているとは思いますが、念のためフォントパターンも確認しておいた方が良いでしょう。
厚みと重さ
テキストの厚みや重さも確認しておくべき項目です。
皆さんの中で、勉強は家だけでするという方は少ないですよね?恐らく近所のカフェに出かけたり自習室を利用したりと外出先でも勉強する方がほとんどでしょう。
そのような場合、めちゃくちゃ分厚くて岩のように重いテキストを持ち運ぶとなると外出する気なくなりますよね。
中小企業診断士試験は1次試験だけで7科目勉強する必要があるので、1科目毎でテキストが分かれているもの(まぁ恐らくほとんどがそうですが)がベスト。
サイズにおいても少し大きめのカバンだと問題なく収るB5サイズくらいがよいですね。A4だと入れられるバッグがかなり制限されてくると思いますので。
クレアールのように必要最低限の学習範囲に絞っている講座だとテキストの厚みも薄めで持ち運びもしやすいのでオススメです。
「講座オリジナルテキスト」か「市販テキスト」か
「講座オリジナルテキスト」か「市販テキスト」かという点もしっかり確認しておきましょう。
この2つにはそれぞれメリットとデメリットがありますので、まずは各々確認しておきましょう。
講座オリジナルテキストのメリット・デメリット
まず講座オリジナルテキストですが、傾向として効率良く合格に向かえるように学習範囲を絞ったものが多く感じます。考えてみればこれは当然の話で、その講座を使って合格した人を増やせば、それだけ講座の知名度も上がってより生徒を獲得できますよね。
ですから、実践的な知識と言うよりは試験にフォーカスした内容のものが多くなるというわけです。
一口メモやオリジナルキャラクターのイラストなどで勉強に飽きさせない工夫が施されているものが多いのも特徴的ですね。
デメリットとしては、メリットで取り上げた「学習範囲を絞ったものが多い」ために、実用的な知識が身につきにくいという点が挙げられます。
ただ、いずれにしてもひとまずの目標は皆さん試験に合格することだと思いますので、実用的な知識については試験に合格してからじょじょに後付けしていけば良いかとは思います。
あと、講座でオリジナルテキストを作成するということはそれだけコストが掛かるため、受講料が高めになってしまう傾向にある点もデメリット。
受講料をしっかり確認して、ご自身が納得できる金額かどうかを見極めるようにして下さいね。
市販テキストのメリット・デメリット
市販テキストのメリットは、資格学校がテキストを作成するコストを削減できるため、受講料が安めに設定されているものが多いという点です。講座オリジナルテキストとは真逆ですね。また、市販されているテキストは万人受けする内容に作られているものが多く、クセがないためハズレを引く可能性が低いのもメリットでしょう。
デメリットとしては、試験範囲すべてを網羅しているものが多いため、学習効率が悪くなりがちな点が挙げられます。
合格という目標を目指す上で、学習効率が悪くなるというのは極力避けたいところですので、私的にはあまりオススメはしません。
とまぁこのように、講座オリジナルテキストと市販テキストというのは表裏一体な面が非常に多いので、ご自身が何を重視して選ぶかという点を明確にしておきましょう。
受講料が少々高くなっても、試験合格に向かって効率的に学習したいなら講座オリジナルテキストの方が良いでしょうし、逆に受講料を極力抑えるのが重要で効率が多少落ちるのは仕方ないということであれば市販テキストを使用している講座を選ばれた方が良いかと思います。
最後に...必ずサンプル教材を確認しましょう!
最後はポイントというかこの記事の総括のような感じですが、必ずサンプル教材を確認しましょう!
冒頭でも申し上げましたが、選んだ講座のテキストを使って診断士試験の合格を目指すわけですから、自分に合っていないスタイルのテキストでは勉強のモチベーションも上がりませんし、学習効率も悪くなってしまうでしょう。
下記に、事前にテキスト内容を確認することができる資格学校を載せておりますので、この記事で解説したポイントを中心にそれぞれ確認してみて下さいね!
資格学校名 | テキストサンプルの確認 |
診断士ゼミナール | 公式サイト内でテキストサンプル確認可能。 公式サイトで確認 |
スタディング | 公式サイトの無料講座で確認可能。 公式サイトの無料講座で確認 |
アガルート | 無料の資料請求でテキストのサンプルがもらえます。 公式サイトで資料請求 |
クレアール | 公式サイト内でテキストサンプル確認可能。 公式サイトで確認 |
フォーサイト | 無料の資料請求でテキストのサンプルがもらえます。 公式サイトで資料請求 |
ヒューマンアカデミー | 公式サイト内でテキストサンプル確認可能。 公式サイトで確認 |
LEC東京リーガルマインド | 公式サイト内でテキストサンプル確認可能。 公式サイトで確認 |