令和4年度中小企業診断士2次試験(筆記)を受験された皆さま、お疲れ様でした!
手ごたえはいかがでしたか?
2022年10月30日(日)に実施された令和4年度中小企業診断士2次試験について、各方面で模範解答が公開されております!
本記事では模範解答の内容や配点予想、そして各資格学校で公開されている解答速報、解答解説・講評の情報をまとめておきたいと思います!
ぜひ答え合わせの参考にしてください!
事例Ⅰの解答速報(模範解答)
第1問(配点20点)
強みは①自社商品が特産品としての認知度・人気が高い②経験豊富な従業員による連携③有機JAS等の認証を受けている。弱みは①役割分担が不明確等、組織体制に不備がある②従業員の定着が悪く人材確保が困難である。
第2問(配点20点)
獲得面では、コンセプトを前面に打出し環境問題に対して意識の高い人材獲得を図る。定着面では、①地元との積極的な交流の場を設け地域農家との融合を図る②提案制度導入でやる気ある従業員の意欲向上を図る事である。
第3問(配点20点)
互いの強みを活かしたアライアンス関係を築いていくことを助言する。具体的には、A社直営店からの顧客の声や、A社従業員からの提案等を情報共有し新商品の共同開発を行うと共に、A社新品種開発への参画を求める。
第4問 設問1(配点20点)
直営店等、部門別に役割と責任を明確にした上で、効率化とノウハウ蓄積に有効な機能別組織とすべきである。
第4問 設問2(配点20点)
権限委譲は後継者の能力面や意識面を考慮しながら長期計画に基づき漸増的に行うこと。人員配置は、補佐役の人選と共に、現経営者が当面は相談役等にとどまり後継者のバックアップができる体制を取ることを助言する。
事例Ⅱの解答速報(模範解答)
第1問(配点30点)
自社は、①利便性高いエリアに立地し②商品力の高さに定評があり仕入元の信頼が厚い③自社工場で良質な食肉加工品を製造可能であると共に高い提案力という強みを持つ。競合は、全国チェーンのスーパー及び取引先の大手食肉卸売業者。顧客は、卸売事業者等が9割を占めるがコロナ禍で売上が激減している反面直営小売店は好調。
第2問(配点20点)
コンセプトは、地域の農家・畜産業者等と協業し地産地消のオリジナル加工食品の開発を行い地域ブランド化を図る。
第3問(配点20点)
料理の楽しさに目覚めた、多少高くても高品質を求める顧客層をターゲットとする。品揃えは揚げ物等に加え、B社の幅広い仕入先や自社加工品の中から大手スーパー等と差別化した商品を厳選し対面接客により販売する。
第4問(配点30点)
一般家庭向けに、こだわりの食材販売を専門とするオンライン販売業者と協業するよう助言する。B社の幅広い高品質の食肉加工品の品揃えをベースに、B社の強みであるメニュー提案や半加工の食品開発によるミールキット等の商品を提供することで、消費者が求める「献立の考案」や「調理」の簡便化に対応することを提案する。
事例Ⅲの解答速報(模範解答)
第1問(配点20点)
販売面は、業務用食器等の受注減をアウトドア商品等の売上増で補完すること。生産面は短納期化・小ロット化と現生産体制の改善及び高付加価値製品の生産体制構築である。
第2問(配点20点)
課題は、①仕様の確認や変更等の削減②設計業務の混乱防止③プレス加工の効率化である。対応策は、①3次元CADを導入し仕様確認等を減少②金型設計と板金加工製品設計の専業化③プレス加工工程の多能工化や材料準備作業や金型交換作業の段取り作業改善である。
第3問(配点20点)
対応策は、現在のプレス加工だけでなく生産工程全体の計画を立案する。その上で、1日の加工数量による基準日程から受注数量に基づく基準日程に改める。さらに、現在の「月次生産計画」から週次の受注データに基づく日次生産計画を立て小ロット化に対応する。
第4問(配点20点)
内容は、紙ベースの情報交換を改め、受注、生産計画、生産進捗、原材料・製品在庫についてDB化し全社で最新情報をリアルタイムに共有。活動は、①適切なITツールの導入②データ入力・更新等の運用ルール整備③情報システム活用のための教育体制整備である。
第5問(配点20点)
アウトドア商品市場で、強みである難易度の高い金型技術や提案力を活かし、①X社以外への販路拡大②更なる高付加価値製品の開発販売③海外生産委託品から自社への委託先変更等による成長戦略が採れる可能性がある。
事例Ⅳの解答速報(模範解答)
第1問 設問1(配点25点)
(a) | (b) | |
① | 売上高総利益率 | 59.59 ( % ) |
② | 棚卸資産回転率 | 33.41 ( 回 ) |
③ | 労働生産性 | 820.17 (万円/人) |
第1問 設問2
同業他社に比べ労働生産性が低い。その要因は、売上に比べて従業員数が過大なため一人当たり売上高が低いこと、労働分配率が高いこと、資本装備率が低いことが挙げられる。
第2問 設問1(配点20点)
(a) | 2,840,000 円 |
(b) | 製品1個の1時間当たりの限界利益を計算すると、 製品A:(7,800‐400×4‐1,200×2)÷2=1,900 円/h 製品B:(10,000‐400×2‐1,200×4)÷4=1,100 円/h 作業時間以外に制約条件がないので、限界利益が大きい製品Aを作業時間の上限まで生産する。 生産数は、 3,600÷2=1,800 この時の利益は、 3,800×1,800‐4,000,000=2,840,000 |
第2問 設問2
(a) | 2,200,000 円 |
(b) | 製品Aの生産数をX、製品Bの生産数をYとすると、制約条件は、 作業時間 4X+2Y≦6,000 原材料 2X+4Y≦3,600 2つの制約条件の交点を求めると、 X=1,400、Y=200 これが利益を最大にするセールスミックスで、その時の利益額は、 3,800×1,400+4,400×200‐4,000,000=2,200,000 |
第3問 設問1(配点35点)
(a) | 412,500 円 |
(b) | 自社で点検整備を行う場合の変動費は 6,000+7,500×30%=8,250 円 買取額を X 円とすると、外注した場合の費用は、 0.02X 円 なので、 外注費が自社整備を下回る条件は、 0.02X≦8,250 X≦412,500 円 |
第3問 設問2
(a) | 15,660,000 円 |
(b) | 追加20台分の販売収入は 600,000×20×12=144,000 千円 追加 20 台分の調達費用は 500,000×20×12=120,000 千円 追加 20 台分の整備費用は 14,500×20×12=3,480 千円 減価償却費は 72,000 千円×90%÷15=4,320 千円 従って、 CF=(144,000‐120,000‐3,480‐4,320)×70%+4,320=15,660 千円 |
(c) | 5.24 年 |
第3問 設問3
(a) | 1,591,184 円 |
(b) | 1年目から5年目までのCFの現在価値は、 15,660,000×4.2124=65,966,184 その後のCFの現在価値は、 1,500,000÷0.06×(0.7473÷1.06)=17,625,000 初期投資額は、 72,000,000+500,000×20=82,000,000 従って NPV=65,966,184+17,625,000‐82,000,000=1,591,184 円 |
第4問 (配点20点)
為替変動リスクと資金流動性リスクが考えられる。為替変動リスクは為替予約等により回避すること、資金流動性リスクは資金計画を策定し、資金繰りに応じた仕入を行う等により資金ショートを回避することを助言する。
各資格学校の解答速報・解答解説の公開目安
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