この記事では、令和元年度中小企業診断士試験合格者である筆者(TaTTa)が「診断士ゼミナール」のテキストや講義内容を評価いたします。
診断士ゼミナールを活用することで、試験合格に必要な知識、実力を身に着けることはできるのか?
筆者が良いと感じた点、イマイチと感じた点を余すことなくお伝えいたします。
教材の選択や学習の進め方にお悩みの方は参考になさってください!
目次
診断士ゼミナールとは?
診断士ゼミナールは、株式会社レボという会社が運営する中小企業診断士専門のオンライン通信講座サービスです。
一番の特徴は業界最安値の中小企業診断士通信講座(管理人調べ)である点で、その受講料は1次2次試験セットのコースでも5万円台と破格の料金となっております。
また、ゼネラルリサーチにおける2017年~2019年度のアンケートで、「講義のわかりやすさ」「講座満足度」「継続しやすさ」の3部門で3年連続1位という結果も残しており、信頼度も抜群です。
診断士ゼミナールについて詳しく書いている記事もご用意してますので、こちらもぜひご覧ください。
診断士ゼミナールの解説記事をチェック!
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診断士ゼミナールのサンプルテキスト・講義映像で良かった点
それでは、筆者が実際に利用してみてここは良い!と感じた点を解説していきます。
「効率的に学習する」と「理解した上で暗記する」に特化している点
講義内容とテキストの双方に共通していえることですが、合格に必要な知識の習得に特化している点が良いと思いました。
試験の頻出範囲をマスターすることに特化しているともいえます。
ご存じのとおり、中小企業診断士試験は膨大な学習範囲をカバーしなければなりません。
その一方で、受験生に与えられる学習時間には限りがあります。
合格するためには効率的に学習を進め、確実に知識を習得することが必要不可欠です。
筆者自身も、学習の進行と知識の習得を効率的に進めることが試験を攻略するための最重要課題であると捉えて学習を進めていました。
本教材は、「効率的に学習する」「理解した上で暗記する」というスタンスを重視して作成されていますが、その方針は試験攻略のための真理であると思います。
筆者的には非常に共感できる内容であり、かつ納得できるクオリティーの教材であると感じました。
講義映像でイラストを多用している点
講義映像でイラストを多用している点も推しのポイントです。
サンプル講義で配信中の財務・会計の講義を試聴してみましたが、イラストを多用した説明により、財務諸表作成プロセスが非常にわかりやすくまとめられていると感じました。
財務・会計の初学者にとって、仕訳から財務諸表完成までの一連の流れを理解するのはなかなか大変だと思いますし、それなりの時間を要します。
一方で、試験科目は多岐に渡りますので、特定の分野に多くの時間を割くことは試験攻略に適した方法とはいえません。
イラストを多用することで視覚面からの理解が促されるため、複雑な問題も短時間でマスターできるように感じました。
合格に必要な実力が短期間で身に付くということです。
ぜひ、サンプル講義を試聴して、イラストを多用した講義を体感してみてください。
講義、テキスト共に過去問からの引用が豊富な点
講義やテキストの随所に過去問が引用されている点もポイントが高いです。
診断士試験は範囲が広く、どんな内容が問われるのかを正確に予測することは不可能に近いですが、出題傾向を把握することは可能だと思います。
さらにいえば、出題傾向を把握するための最適なツールは過去問であると筆者は考えています。
なぜなら、国家資格試験ですから、試験出題委員の方々が出題傾向を大胆に変更することは結構なプレッシャーを伴う作業であると考えるからです。
自分が作問者になったつもりで考えてみてください。過去の出題事例を参照して、出題すべき問題の難易度等を把握しようとは思いませんか?
筆者が出題委員なら、絶対に過去問を参照しつつ、過去の出題傾向に寄せた問題を作成すると思います(笑)
そんなわけで、筆者は過去問を学習の中心に据えていたわけですが、本教材の講義映像やテキストの中にも、過去問がふんだんに引用されています。
それにより、講義やテキストの内容が本試験レベルに沿った内容になっており、出題傾向の把握に役立つものと思います。
質問を無制限に受け付けてくれる点
講義、テキストの内容ではないのですが、この点についてはかなりの推しポイントになりますので、どうしても書かせてください(笑)
診断士ゼミナールでは回数無制限で質問できるという神特典があります。
質問して、納得した回答に出会うプロセスって、記憶の定着にとても効果を発揮すると実感しています。
説明を聞いてもよくわからない場合、わからない部分を自分で整理し、質問という形で誰かに伝えるという作業も記憶の定着を促進してくれると思います。
つまり、質問するという行為は受験生にとって非常に大きなメリットをもたらしてくれるわけです。
質問するという行為を、無制限に行えることの優位性は非常に大きいと思いませんか?
筆者が診断士ゼミナールを利用するとしたら、どんなに小さな疑問でも恥ずかしがらずにガンガン質問するでしょうね。
質問することで学習効率の向上を図り、早期に合格レベルへの到達を目指すべきです。
診断士ゼミナールのサンプルテキスト・講義映像でイマイチだった点
本章では筆者が残念に思った点、イマイチに感じた点を、忖度なく解説していきたいと思います(笑)
といっても挙げるのは1点だけ、映像・イラストにチープさを感じるという点です。
これは正直感じ方に個人差があると思います。
講義やテキストの内容ではなく、講義中に使用されるスライド中のイラストに筆者はなんとなくチープさを感じてしまいました。
内容自体は、非常にわかりやすいとは思いますが...。
講義映像を何度も繰り返して視聴する際、学習のテンションを高い状態でキープするためには、視覚面からの影響も大きいように思います。
まずは、サンプルの講義映像を試聴してみて、どのような印象を受けるかを体感してみてください。
チープな印象は受けない、そもそも気にならないという方、講義映像を繰り返し視聴する予定の無い方であれば気にする必要は無いかと思います。
診断士ゼミナールがおすすめできる人・できない人
診断士ゼミナールのテキストや講義映像について、良かった点、イマイチだった点をお伝えしてきましたが、教材類の特徴を踏まえた上で、以下の方々に診断士ゼミナールをおすすめいたします。
頻出範囲を学習の中心に据えて、その部分を徹底的に覚えるという感じです。
それにより、比較的短期間で合格レベルに到達できるのではないでしょうか。
そのため、短期合格を目指して学習に取り組まれている方はもちろん、仕事が忙しくて学習時間の捻出に苦労されているビジネスパーソンにとっては、短い学習時間で合格レベルに到達するための有効なツールになってくれると思いました。
一方で、診断士ゼミナールをおすすめしないタイプは以下の方です。
診断士試験合格に特化した内容となっていますので、試験範囲の中でも頻出項目には重点を置き、出題可能性が低い項目についてはバッサリと切り落としています。
つまり、広い知識の習得というものを目指していませんので、広く深く網羅したい方が使用する教材として適切であるとはいえません。
もっとも、受験生である間は試験合格に専念することで効率的に学習を進め、試験合格後に広く深い知識を身に付けることは十分に可能です。
まずは合格!と筆者なら考えてしまいますし、同じような考え方の人であればそこまで気にする必要はないのかなと思います。
まとめ
今回は、診断士ゼミナールのテキストや講義内容に実際に触れた上で、筆者なりの感想を記事にまとめてみました。
ガイダンス動画内でも触れられていますが、効率的な学習に重点を置くというスタンスは非常に共感できますし、試験攻略にあたっての最重要ポイントであると筆者は考えています。
診断士試験の学習を開始するにあたり、教材の選択に迷われている方はサンプル講義やテキストに触れてみてください。
教材を探すところから、すでに試験は始まっています!