この記事では、令和元年度中小企業診断士試験合格者である筆者(TaTTa)がクレアール中小企業診断士講座の書籍「非常識合格法」をレビューいたします。
「非常識合格法」に記載された内容で、筆者が良いと感じた点、受験生にとって有益な情報だと感じた点、はたまたイマイチに感じた点などをご紹介していきますので、「非常識合格法」の内容が気になるという受験生の皆様は参考にしてみてください。
- 「非常識合格法」を活用することで実力は身に付くのでしょうか?
- 試験に合格することはできるのでしょうか?
- どの辺りが、どの程度非常識なのでしょうか?
では、早速見ていきましょう!
クレアールとは?
クレアールは通信講座を中心に各種資格取得の支援サービスを展開する予備校で、資格受験指導歴は50年超にもなる老舗です。
これだけ長期間資格取得支援サービス事業を継続されてきているという点で、運営実績はかなり高い評価を受けています。
中小企業診断士講座は2006年からスタートしたので15年程度の稼働になりますが、他の資格取得指導で得たノウハウである「非常識合格法」という独自の学習モデルを確立させ、毎年数多くの合格者を輩出しています。
クレアールについて詳しく書いている記事もご用意してますので、こちらもぜひご覧ください。
クレアールの解説記事をチェック!
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「非常識合格法」を読んで勉強になった点・取り入れておくべき点
それでは、筆者が実際に利用してみて「これは良い!取り入れるべき!」と感じた点を解説していきます。
「合格」の意味を正しく理解しよう!
受験生にとって最も重要なことが、合格の意味を正しく理解することだと思います。
合格の意味を正しく理解していなければ合格に至るための適切な学習プランを立てることができませんし、適切な学習プランが立てられなければ、合格に必要な実力を身に付けることができません。
その結果、合格するまでに多大な時間を無駄にすることになるかもしれませんし、そもそも合格レベルに到達できないかもしれません。
診断士試験で求められる合格基準とは「総点数の60%以上、かつ1科目でも40%未満の科目がないこと」ですから、100%の完璧な理解や暗記が求められている試験ではないのです。
ところが、学習を進めていくうちに、この基準の存在を忘れがちになってしまいます。
真剣に取り組んでいる方ほどこの傾向が強いのではないでしょうか。
- 「これだけ努力しているのだから、テキストに書かれていることを全て記憶しておくべき」
- 「過去問はすべて確実に理解し記憶しておくべき」
こんな感じで考えてしまいがちです。
年に1度きりの試験ですから、不安になる気持ちは十二分に理解できますが、完璧を求めるというのは試験を攻略するためのマインドセットとしては大間違いです。
「非常識合格法」では、合格の意味を正確に理解することの重要性を説いています。
難問・奇問の攻略に時間を割かずとも、基本的な問題をしっかりと確実に攻略することで、合格基準である総点数60%以上の確保が可能であることを説明してくれています。
学習を始める前の方はもちろん、学習がある程度進んだ受験生にとっても、何度も基本に立ち返り確認して頂きたい重要なポイントです。
「合格」の意味を正しく理解し、適切な学習プランに沿って進んでいきましょう。
選択と集中により、学習効率を高めよう!
「合格」の意味を正しく理解した上で取り組みたいのが選択と集中による学習です。
「非常識合格法」では出題範囲のピラミッドとして問題の種類を4階層に分けた上で、階層別に取り組み方に強弱をつける選択と集中による学習法を説明しています。
出題範囲のピラミッドは以下のような分類がされています。
一方、第3、4階層の内容について深追いはしません。
筆者の経験からいっても、この選択と集中による学習は非常に有効な学習方法であるように感じています。
上位2階層については、反復して確実に知識として蓄えるのです。
第4階層については深追いしないどころか、そもそも追うことすらしませんでした(笑)
同じ内容ばかり反復して重ねても、知識の範囲が広がらずに不安を感じるかもしれませんが、そんな心配は無用です。
実際にやってみると実感しますが、学習した内容なんて次から次へと忘れていくものなのです(笑)
つまり、学習範囲を広げれば広げるほど、実力が身に付きづらくなるともいえます。
学習範囲の一部を切り捨てるという行為は、非常に勇気がいるし難しいものですが、合格するための有効な手法であることは間違いないと思います。
是非、「合格」の意味を正しく理解し、選択と集中を意識しながら学習を進めて頂きたいと思います。
やっぱり過去問が重要!
先にご紹介した出題範囲のピラミッドの第1階層が難易度「低」、「中」の過去問となっています。
最も重要で確実に身に付けたいポイントと言い換えることもできます。
「非常識合格法」では、過去問を徹底的にマスターすることを推奨しています。
筆者の経験からいっても、学習ツールの要は過去問に設定していましたし、それにより合格レベルの実力が身に付いたことを実感しています。
どんな予備校の予想問題であろうとも、やはり実際の本試験で出題された問題、つまり過去問を意識して作成されているように思います。
また、過去問で繰り返し問われる論点というのは、実務のコンサルティング現場においても多用される知識であるが故に、繰り返し出題されているともいえます。
こんな有効なツールを徹底的に利用しないのは非常にもったいないです。
ただし、過去問に繰り返し取り組むにあたって、注意しておきたいポイントがあります。
「非常識合格法」の中でも触れられていますが、漫然と繰り返すのではなく、過去問で問われている内容、論点については繰り返し思考するということです。
過去問の正解の肢だけを確認するのではなく、全ての選択肢についてしっかりと論点整理することが重要です。
過去問に重点を置き、解答プロセスの切り口について思考を重ねていくという作業を丁寧に反復していれば、合格レベルに必ず到達できるはずです。
科目別の学習のポイントを簡潔にまとめてくれている
これから診断士試験勉強を開始しようとする方にとって、科目別の学習ポイントをまとめてくれているのはありがたいと思いました。
1次試験、2次試験の出題形式の把握、各科目の学習のコツがコンパクトに記載されており、何から手を付けようかと悩まれている初学者にとっては、学習計画の羅針盤になってくれるものと思います。
1次試験で問われる科目は7科目もあります。
また2次試験では記述式回答が求められるため、知識のほかに文章構成力が重要です。
試験全体のイメージを掴み、正しい計画に則った学習を進めていきましょう。
「非常識合格法」を読んでイマイチだった点
「非常識合格法」を読んで、イマイチというか肩透かしを食らったように感じたのは、非常識な学習方法の記載がないという点です。
むしろ王道な学習法でしょうとツッコミを入れたくなりました(笑)
中小企業診断士は難関国家資格のひとつです。
非常識な方法を用いて、少ない労力で合格できる試験ではないことの証明であるようにも思います。
もう一度繰り返します。この本に書かれているのは、中小企業診断士試験においては王道の学習法です!笑
こんな方に「非常識合格法」を読んでもらいたい!
「非常識合格法」を最もオススメしたいのは、これから学習を開始する初学者の方々です。
この本に書かれている王道の学習方法を取り入れて、効率的に合格を勝ち取って頂きたいと思います。
また、複数年の受験経験を持つベテラン受験生にもオススメできると思います。
何回か受験しても点数が伸びない、合格レベルに到達しないという方は、そもそも間違った学習方法を取り入れてしまっている可能性が高いです。
初学者の気持ちに立ち返り、この本に書かれている学習法に素直な気持ちで取り組むことで実力を伸ばせるかもしれませんよ。
まとめ
今回は、クレアール中小企業診断士講座の書籍「非常識合格法」のレビューを行いました。
この本に書かれている内容は筆者にとってはどれも共感できるものばかりで、結論としては非常識ではなかったです(笑)
学習範囲の一部を切り捨てるといわれると一見非常識なように感じますが、診断士試験の範囲は非常に広範ですから、試験に関わる全ての範囲をカバーすることの方が非常識なように思えてしまいます。
今回ご紹介した非常識合格法の書籍は先着制限付きですが、無料資料請求をすることで入手することができますので、自身の学習方法をチェックするためにもぜひ手に取ってみて下さい!
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